何度も同じミスを繰り返しているのに、反省せずに対策を取らない若手社員。どのように指導したらいいですか?
質問内容
若手社員が何度も同じミスを繰り返しているのに、反省せず、対策も取りません。
どのように指導したらいいですか?
回答
この質問について、あなたはどのようにお考えになりますか?
まずは、同じミスをする原因について考えてみましょう。
- 上司の説明が不十分である
- 上司が忙しそうに見えて質問ができず、理解が曖昧なまま仕事を進めている
- 確認するマニュアルがない
以上のようなことが考えられるのではないでしょうか。
それでは次に、原因をもとに、上司がとるべき対策について考えていきます。
1.上司の説明が不十分である
上司側に、「これくらい言えば大丈夫だろう」という自分の思い込みがあると、部下にとっては説明不足に感じてしまうこともあるはずです。
わかったような、わからないような感じで、いざ仕事を始めると、「あれ?どうだったかな?」とあいまいな部分がでてきて、仕事が進まなくなります。
2.上司が忙しそうに見えて質問ができず、理解が曖昧なまま仕事を進めている
こちらは、新入社員のフォローアップ研修でも、よくでてくる話題です。
「わからないときは、なんでも聞いてください」と言われても、忙しそうな上司や先輩を見たら、聞くのが申し訳ない気持ちになるのが新入社員です。
こうしたことを防ぐために、上司と新入社員の間で、簡単なルールを決めておくといいですね。
たとえば、まず新入社員は「質問があります」と、上司に伝えます。
上司に時間があれば、そのまま具体的な質問をする。
そうでない場合は、いつなら質問が可能か、上司が時間を指定します。
こうして、新入社員が上司に働きかけるハードルを下げておいてあげるとよいと思います。
私は新入社員には、いきなりすべてを伝えようとせずに「予告編」という方法を使いましょう、といつも伝えています。
3.確認するマニュアルがない
今の時代の若手社員の育成には、マニュアルが欠かせません。
もしマニュアルがなければ、新入社員に作ってもらうのが良いと思います。
上司が説明したことをマニュアルとして作成しながら、仕事を進める方法です。
こうすることで、上司は新入社員が何を理解していないか、また自分の伝え方で不足しているとことは何かがわかります。
新入社員がマニュアルを作る意義はなんでしょうか。
それは「わからないことを一番知っているのが新入社員」という点です。
仕事をわかっている人が作るマニュアルでは、かゆいところに手が届きません。
いかがでしょうか。
ミスを繰り返した本人にとっては、反省するにも何を反省したらよいのかわからないのかもしれませんし、対策の方法すら思いつかないのだと思います。
新入社員のミスでお困りの先輩、上司の方は、今日ご紹介した3つについて、ぜひ試してみてください。
ほとんどのケースがうまくいくはずです。
それでも、無反省で対策なし、であれば、また別の原因があるのだと考えましょう。
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