製造業経営者です。事務職の女性新入社員が、ことわりなく制服のスカートの丈を短くしました。 どのように指導したらいいでしょうか。
【質問内容】
製造業経営者です。
事務職の女性新入社員が、勝手に制服のキュロットスカートの丈を短くしてしまいました。
理由は「かわいくないから」とのこと。
製造業ですので肌があまり出ているのは危険であることを「安全教育」の中で伝えていたのに短くしてしまったのです。
男性社員の視線もありますし、いったいどのように指導したらいいでしょうか。
回答
この質問について、あなたはどのようにお考えになりますか?
こちらの経営者の方は、新入社員研修の「安全教育」の中で、「製造業は安全面を考え、肌をあまり見せないようにしている」という説明はなさっていたとのことです。
それだけに、丈が短くなった制服のキュロットスタートを見た瞬間に
「きちんと話したはずなのに、なかなか伝わらないなあ・・・」
と残念に思われたようです。
この事例を、次年度の新入社員研修に活かしたいとのことでした。
さて、もしも時を戻すことができたなら、どのように指導したらよいか?について考えてみましょう。
私は、次の3点について指導する必要があると考えます。
1.制服着用は会社のルールであること
まず、制服の着用は、会社のルールであると伝えます。
そして、「安全」の観点から用意した制服であると知ってもらいましょう。
特に、肌の露出を減らすことで、ケガのリスクをできる限り回避するのが目的であることを理解してもらうのは大切です。
自分の職種が製造の現場でないとしても、会社の姿勢として全体的なルールとなっていることを示してください。
2.スカートの丈についてのルール
キュロットスカートやスカートの丈についてルールを決めてください。
たとえば「膝が隠れていること」など、示すルールは具体的であることが必要です。
女性の意識として、キュロットスカートなら比較的短くしても大丈夫そうな錯覚を覚えがちですが、丈は「1」の観点から、ルール化していることを説明しましょう。
3.制服は会社の備品で「貸与」であること
制服は私物ではないので、サイズを変えたいなどの希望があれば、事前に総務部(担当部署)に相談する必要があることを伝えます。
以上3点について、指導してください。
キュロットスカートやスカートの丈まで決めなければいけないの?と思われるかもしれません。
しかし、実際にこうして「丈つめ」をしてきた人がいるということは、やはり事前に決めておくほうが良いでしょう。
学生時代の制服は私物でしたから、校則で決められているぎりぎりのところで工夫して「かわいく見せる」ことをしてきたのだろうと思います。
しかし、会社の制服は「会社の備品」。
こうした意識は、入社早々には持ちにくいでしょうから、しっかり伝えることです。
毎年、新入社員にまつわるお話は、いろいろありますね。
何か起きるたびに
- ルールがあいまいで誤解を招いた
- 事前に説明が必要だった
と考え、次年度に向けて、さらに新入社員教育をブラッシュアップすることをお勧めいたします。
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