管理職です。部下に「報連相」の必要性を伝えて、納得して行動に移してもらう指導方法はありますか

質問内容

管理職です。報告ができない部下から「報連相って必要なのですか?」と言われました。

自分では当然だと思っていたことを、あらためて聞かれて戸惑いました。

どのようにしたら納得して行動してくれるでしょうか。

報連相

回答

この質問について、あなたはどのようにお考えになりますか?

管理職の皆様にとって「それは知っていて当たり前だろう」と思っていることを、あらためて聞かれると戸惑うことありますね。

部下の立場から見たときに、一見必要ないと思えるようなことも、管理職の立場になると必要であることは、部下にはわからないものです。

その一つが「報連相」

「部下が報連相ができなくて困る」という管理職のお悩みは、少なくないものです。

まずは、部下からの「報連相」がどれだけ役立ち、管理職がどのように活用しているのか説明しましょう。

加えて、部下自身にもメリットがあることを説明し、納得してもらってください。

「報」報告

上司は、部下からの「報告」をもとに、今後の業務指示や、適切な判断をするために役立てている。

「連」連絡

上司は部下からの「連絡」もとに、他部署も含めた関係者と連絡をとり、必要な情報を共有するために役立てている。

「相」相談

上司は部下からの「相談」をもとに、部下一人では解決できない課題について、アドバイスや支援をするために役立てている。

説明のポイントは次のとおりです。

  • 部下からの「報連相」が日々の業務に、いかに役立っているか具体例を上げる
  • 報連相が円滑だと、チームの結束力が高まり、生産性の高い協働作業ができること
  • 報連相は、決して無駄ではない、必要であること

特に、部下にとっては、相談することで上司や先輩の経験に基づく「知恵」を教えてもらうことができ、仕事の精度が上がるだけでなく、ミスを未然に防ぐことにもつながります。

新入社員が製造の現場で小さなミスをしたことを報告し忘れました。「こんなことぐらいなんでもないだろう」と思ってそのままにしたのですが、やはり気になって報告したところ、実は後工程に大きな影響があるミスだったことを、新入社員はその時初めて知ったのです。

上司や先輩の迅速な対応で事なきを得たのですが、自分の思い込みで判断せず、小さなことでも報告することで、部下の知識や経験が増えますし、周りに迷惑をかけることなく、チームの仕事は円滑に進んだという実際にあったお話です。

あわせてこうした経験の積み重ねによって、部下の仕事の生産性が上がり、成長につながることも、伝えておくとよいでしょう。

「報連相って必要なのですか?」

こうした質問をしてくる部下は、納得できれば動けるものです。

丁寧に、具体的に説明することを心がけてください。

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