管理職です。部下が指導に従わず反論してきます。どうしたらこちらの言うことを、素直に聞いてくれるようになりますか?

質問内容

管理職です。部下がなかなか私の言うことを聞いてくれません。

また指導をしても、すぐに反論してきます。

どうしたら言うことを聞いてくれるようになりますか?

回答

この質問について、あなたはどのようにお考えになりますか?

「部下が言うことを聞いてくれない」

これでは管理職としての役割が果たせませんし、指導も聞き入れないようでは、部下の成長も妨げることになりますから、解決する必要があります。

考えられる理由は大きく2つあります。

  • 部下との信頼関係が構築できていない
  • 部下指導に必要なスキルをうまく活用できていない

それぞれ、順に解説していきます。

1.部下との信頼関係が構築できていない

部下との信頼関係が構築できていない状態では、上司がいくら正しいことを言っても受け入れてはくれません。

人は感情の動物ですから、「この人の話を聞こう」と、心が動かない限りうまくいかないということです。

原因はいろいろあるでしょうが、まずは部下から信頼してもらえるように、お手本となる行動を心がけてください。

それには、次に挙げるスキルを身につけることも役に立つはずです。

2.部下指導に必要なスキルをうまく活用できていない

一番大切なことは、部下との信頼関係なのですが、それができるようになるためにスキルを身につけることも有効です。

おもなスキルは6つあります。

1.話を聞く

「指導する」となると、どうしても上司が話しがちですが、まずは部下の話を聞くことを心がけてください。

いくら正しい指導でも、頭ごなしに注意するような指導には部下は従いません。

部下の話を聞き「この人は話を聞いてくれる」と部下にわかってもらうことが大切です。

話を聞きながらリアクションをとる・オウム返しをする・質問をするなどに気をつけるとより有効です。

2.受け止め承認する

次に、部下の言い分や主張を受け止め承認しましょう。

部下の意見にアドバイスしたくなったり、否定したくなるかもしれませんが、まずは受け止める姿勢が重要です。

承認することと、褒めることは、少し違います。

褒めることには「良い」「悪い」という評価が入ります。

承認は「良い」「悪い」に関わらず事実を伝えることで「あなたのことをちゃんと見ています」と伝えることです。

たとえば「最近、お客様への訪問回数が増えていますね」「クレーム対応で、しっかり謝罪できてお客様にも納得していただけていますね」などです。

3.頼ってみる

時には部下を頼ってみることも必要です。

上司が部下に頼ることに抵抗がある人もいるかもしれませんが、

頼られると部下は「自分は上司にとって重要な存在なのだ」と感じることができ、自己肯定感が上がります。

その結果、部下から上司へのコミュニケーションがとりやすくなるでしょう。

4.感謝の気持ちを伝える

上司と部下は、仕事を教える側と、教えられる側という関係性があるため、上司が優位になりがちです。

あまり優位性が強くなりすぎると、部下は発言しにくくなり、コミュニケーションをとりにくくなります。

そうしたことを防ぐために、日頃から部下に感謝の気持ちを伝えてください。

「ありがとう」と感謝を伝えることで、上司と部下の関係性だけではなく、人としての信頼関係を感じることができます。

5.注意する

日々の業務の中で、部下に対して甘い態度をとりすぎると、「この人の言うことは聞かなくて良いんだ」と思われてしまうこともあります。

業務の進行上、注意すべき点は、率直に注意をすることも重要です。

注意する際は、自分の主観をいれず、「事実」を伝え、相手に気づかせるようにしましょう。

6.フォローする

注意をしたあとは、フォローも忘れずにしましょう。

最後の言葉は背中を押すようなプラスの言葉で締めくくるとよいです。

注意をされた部下はどうしても気分が落ちぎみになり、空気が悪くなりがちです。

上司のあなたから明るく話かけましょう。

また、注意したことが改善された際には、その点を承認したり褒めたりするとより良いでしょう。

いかがでしたでしょうか。

部下指導に必要なスキルを身につけ活用しながら、部下との信頼関係を築き、管理職としての役割を果たして、良いチーム作りをしてください。

社内のパワハラ危険度チェックリスト

社内にパワハラがあるのか、ないのか? 

カンタンにチェックすることができます。

以下のボタンからお申し込みいただくと、チェックリストをお送りします。ご利用ください。
(弊社のメールマガジンに同時登録となることをご了承ください)