電気工事業の経営者です。20代前半の職人とうまくコミュニケーションがとれません。 指導の仕方・雑談の仕方を教えてください。
質問内容
電気工事業経営者です。若手の職人とのコミュニケーションの取り方もわかりません。
仕事での指導の仕方も、雑談の時に何を話したらいいのかも迷います。
どうしたらいいのでしょうか。
回答
この質問について、あなたはどのようにお考えになりますか?
こちらの質問への回答で
https://www.career-support.net/teaching/16139/
まずは「Z世代」の価値観について理解しておきましょうとお伝えしました。
まだであれば、先にご覧いただくと、今回のご質問とつながり、スムーズかと思います。
さて、今回のご質問は「Z世代」とのコミュニケーションについてです。
コミュニケーションといっても幅広いのですが、今回ご質問の方は、指導の仕方も雑談の仕方も迷っているとのことでした。
Z世代には「丁寧な指導」が肝
まず「指導の仕方」について整理してみましょう。
Z世代に「理想の先輩・上司像」についてアンケートを取ったところ、6割ほどの人が「丁寧な指導をする先輩・上司」と答えたというデータがありました。
上司・先輩から「丁寧な指導」を受けることが、彼らにとって重要のようです。
また「丁寧」の度合いも、自分たちの認識とは異なることもあるでしょう。
もうご承知だとは思いますが、職人さんの世界でこれまでにあった「背中を見て覚えろ」という指導の仕方は、さすがにZ世代には通用しません。
そこで「丁寧に指導する」とはどういうことなのか考えてみましょう。3つにまとめてみました。
1.しっかり耳を傾けて話をきく
Z世代は厳しい指導をする先輩や、グイグイと引っ張るタイプの上司より、丁寧に話を聞いてくれる先輩や上司を好みます。
上の空できくのではなく、「積極的にきく」という姿勢です。
これは、部下から意外と見られていますので、意識する必要があります。
2.仕事の目的を明確に伝える
Z世代は、目的がわからないまま、ただ仕事をすることに抵抗があるようです。
「何をするか」の前に「なぜするのか」を説明しましょう。
先輩や上司にとって、これまで当たり前に習慣的にやってきたことを、改めて「何のためにするのか」と説明するのは、簡単なことではないかもしれません。
ですが、先輩・上司もご自身の仕事の目的について見直すことができるはず。
「Z世代は、頭で理解して納得してから動く」ということを、覚えておくといいですね。
3.マンツーマンの指導役をつける
社員1人に対し、1人の指導役をつけることを、私は「ブラザーシスター制度」と呼んでいます。
数年前から私のお客様方にも導入していただいていますが、好評ですのでおすすめします。
指導役(ブラザーシスター)の人は、できれば2~3年先輩がベストです。該当する人がいない場合は、あまり年齢が離れないようにしましょう。
仕事の熟練者がいいかというとそうでもありません。あまりに新入社員とかけ離れすぎてしまうとうまくいかないようです。
仮に指導役の人がわからなことがあったとしても、一緒に考える姿勢で取り組めばいいので、完璧である必要はありません。
選べるようであれば、次のような人を選抜すると良いでしょう。
- 後輩に対し、高圧的な態度をしない
- しっかり話を聞ける
- ロジカルに話ができる
Z世代との雑談
では次に、Z世代との雑談についてです。
雑談については、指導の仕方でもふれたように、 しっかり耳を傾けて話をきくことを意識してみるといいでしょう。
どんなことが好きなのか、興味を持っているのか、聞いてみることから始めてみます。
もしも、答えてくれたことが、まったくわからない場合は、「それって、初めて聞くことなんだけど、素人でもわかるように教えてくれますか?]と言いながら、対話をします。
自分の興味があることは話してくれるはずですし、興味を示してくれる先輩や上司には好感を持ってくれます。
ぜひ試してみてくださいね。
Z世代とのコミュニケーションの取り方。
指導の仕方と雑談の仕方について考えてみました。
「あなたはZ世代だから」とひとくくりにすることは、もちろん好ましくありません。
一人一人を見ていくことが大切です。
しかし、今回お話ししたようなことは、おそらく大半の若者に当てはまると思いますので、ぜひお試しください。
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