「こんなことも知らないのか~!」と思う新入社員が多すぎます。いったい何から指導したらいいのでしょうか。
質問内容
「こんなことも知らないのか~!」と思う新入社員が多すぎます。
細かいことを一つ一つ教えなければならないのは大変なんですが、いったい、どうしたらいいんでしょうか?
こんなこと、うちの会社だけですか?
回答
この質問について、あなたはどのようにお考えになりますか?
私がこの仕事を始めて35年目(2024年時点)ですので、35年、新入社員研修をしております。
定点観測していて思うことは、「悪気がなく知らないことが多い人が増えてきている」ということです。
毎年「そうか~、ここから教えないといけないのか~!」が増えていきます。
ですから、ますます教えなければならないことは増えていくでしょうね。ご覚悟を!笑
しかし、こんなことを一つひとつと教えないといけないのは大変だと思われる経営者のお気持ちも、もちろんわかります。
「 いったい、どうしたらいいんでしょうか? 」と思われるのも、無理はありません。
では、私からおすすめの方法をご紹介します。
新入社員に聞いてみる
え?そんなこと?と思われるかもしれませんが、これがたいへん効果的です。
新入社員に聞いてみると、次のような意見がありました。
- 先輩にわからないことを質問したら、「そんなこともわからないの?」という顔をされた
- 実際に「そんなこともわからないの?」と言われた
先輩からすると、それほど悪気があったわけでもないのでしょうが、新入社員は案外傷ついていますし、次からは質問をしにくくなってしまいます。
そうすると、わからないことを聞けずにいて、結果大きな問題になることもあるでしょうし、ちょっとしたつまずきから、実際の業務の面白さに気づく前に、早期退職になってしまうこともあるのです。
新入社員がわからなくても困っていることと、先輩・上司の、こんなこともわからなかったとは知らなかった!の両方を解決するために、
「社会人になって、わからなくてこまったことを新入社員に聞く」
ということです。
それには、オフィシャルな会社の業務として、話せる場を作るといいですね。
たくさん出てきますよ。
新入社員にとっては「わからなかったんだけど、言い出せなかった」ということもあるようです。
これらをひろい出して、さてどうする?と、翌年の新入社員研修に活かしたらいいと思います。
私は新入社員の定着と指導のために「ブラザーシスター制度の導入」をお勧めしていますが、その中でも、こうした取り組みをしています。
今年の新入社員がわからなかったことは、おそらく来年の新入社員もわかりません。
だから、ここを仕組化する、ということですね。
ちなみに、ある年の新入社員研修で高卒の方から出てきた発言は「課長と部長はどちらが偉いのですか?」です。
そうか~!確かにわからないですよね。
高校ではそうしたことに触れる機会はありませんもの。
よくぞ教えてくれました!という気持ちで、ありがとうと伝えました。
私たちは『新入社員にとっては、わからないことが多い』と、頭ではわかっています。
しかし、それよりも、もっと、もーーーっとわからないことが多いようです
ですから、質問するための安心な場を作って、新入社員の不安を拾い出し、解決してあげてください。
わからないことを出すことも新入社員の仕事!と伝えると、新入社員ながらに、会社に貢献できていると感じてもらえそうですね。
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