ビジネスマナー研修~まるで呼吸をするかのように

今週は、3日間、ビジネスマナー研修をしています。
長期間の研修の中、弊社の担当が3日間です。

今回の研修期間中、
ビジネスマナーの時間に限らず、「挨拶と返事」に関しては
口酸っぱく周知されている様子。

私どもが担当する研修でも、最初と最後、
それも、休憩ごとに「起立・礼」と号令がかかります。
研修を実施なさっている会社のご意向です。

日を追うごとに、声が出て、お辞儀が「さま」になり、
笑顔で挨拶できるようになって来ています。

返事に関しても、
何か問いかけると必ず全員で返事をしますし、
「◎◎さん」と指名をすると、きちんと返事ができます。

時折、返事に躊躇しているときには、
「◎◎さん」ともう一度呼びかけます。

そうすると、返事をすることを忘れていたことを思い出し、
あわてて「はい!」っと返事をします。

確かに少しずつ定着してきたように感じてはいますが
実はまだまだ、です。

あるとき、休憩時に、喫煙室へ向かった受講生数名。
ロビーでは、研修のご担当の社員の皆様が、打ち合わせをなさっていました。
3クラスに分かれているので、そのご担当の方々です。

受講生の数名の方は、
その近くを通るとき、ちらっとご担当の皆さんのほうをみたものの、
結局、通り過ぎて喫煙室へむかってしまったのです。

その様子を見ていた研修担当の社員の皆さんが
「今の人たち、受講生だよね?
何で素通りしたんだろう。
あれほど、挨拶を徹底しているのに。」

と、口々に話されたとのこと。

そして、その受講生のクラスのお世話の担当の方はちょっと、ショック・・・
一生懸命にお世話なさっているのでその気持ち、お察しします。

終礼時にその話をご担当の方が皆さんになさいました。

私はそのクラスの担当ですから、
私もショック・・・

ではありません!

その話を聞いた私は、経験的に「そんなものだろう」と思いました。

なぜならば、研修も始まってまだ数日。

受講生の皆さんは、今までやってこなかったことを、
「型どおり」にがんばって実行してはいますが、
まだ「身についている」わけではありません。

ですから決して悪気があったわけでなく、
「そこまでしなければならないとは思わなかった。休憩時間だし・・・」
と思っただけのことでしょう。

状況が変わると、「置き換えて応用する」というところまで
まだ至らないのです。

新社会人の皆さんは、
こうしてひとつずつ、「しまった!」ということを繰り返しながら、
覚え、身につけていきます。

「身につく」ということは、
挨拶しないで素通りしたら、なんだか落ち着かない、
ぐらいに思うもの、

あるいは、考えなくても体が動いている、
ということだと思います。

しかし、そのためには、
意識して、意識して、意識し続けて行動し、
意識しなくても体が勝手に動く、というところまで、
意識し続けて行動しなければなりません。

それは、呼吸することが意識しなくても当たり前であるように、
挨拶もそれくらいになるところまで、
ということです。

たのしみですね!
どんなふうに意識と行動が変わっていくのか。

さて。
社会人としての先輩のあなたの意識と行動は、大丈夫ですか?

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