「会社を辞めたくなる理由」一斉調査の結果。年代別ランキングの1位とは
有限会社キャリア・サポートでは、10代から60代までの会社員319名に対し「会社を辞めたくなる理由」について調査をいたしました。
調査項目 | 会社を辞めたくなる理由を、次の3カテゴリーに分類 1. 業務やキャリア・アップ 2.職場の人間関係 3.職場環境・労働条件 |
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調査期間 | 2024年6月5日(水)~6月19日(水) |
対象者 | 会社員(業種、職種問わず) |
調査方法 | アンケートフォームによるweb調査 |
有効回答数 | 283(管理職24.7%、管理職以外75.3%) |
調査の理由
だれにでも会社を辞めたくなったことは、一度や二度あるものです。
しかし、理由次第では、退職を防ぐことができるかもしれません。
そこで、人はどんな理由で、会社を辞めたいと思うのか、そこに傾向はあるのかについて、調査をすることにしました。
調査結果(カテゴリー別)
どの年代も「職場環境・労働条件」が、会社を辞めたくなる理由第1位となりました。
調査結果(年代別ランキング)
ここでは、3位と2位を掲載します。
1位の発表と、本音が現れている「その他の記述内容」は、資料(全10ページ)に掲載して配布いたします。
よろしければダウンロードフォームをご利用ください。
回答の選択肢
ここをクリックすると、それぞれの回答選択肢をご覧になれます。
業務やキャリア・アップが理由
- 希望していた業務に就けないから
- 資格や経験など、自分の強みが活かせないから
- 自己成長が望めないから
- 会社や周囲から評価されていないと感じるから
- スキル向上やキャリア・アップのための教育制度がないから
- やりがいがないから
- その他(記述式)
職場の人間関係が理由
- 職場の人間関係が悪いから
- 上司・先輩と合わないから
- 同僚と合わないから
- 部下・後輩と合わないから
- 職場で嫌がらせをされているから
- 職場にハラスメントがあるから
- 職場でハラスメントを受けているから
- その他(記述式)
職場環境・労働条件が理由
- 残業が多いなど勤務時間に不満があるから
- 有休休暇を含め、休みがとりづらいから
- 業務量と給料が見合わないから
- 雇用形態に不満があるから
- 異動内容に不満があるから
- 会社の将来性に不安があるから
- 経営方針に疑問が生じてきたから
- その他(記述式)
業務やキャリア・アップが理由の場合
10代、20代
第3位:会社や周囲から評価されていないと感じるから
第2位:やりがいがないから
30代
同率2位:会社や周囲から評価されていないと感じるから、やりがいがないから
40代
第3位:希望していた業務に就けないから
1位と2位が同率
50代
第3位:自己成長が望めないから
第2位:会社や周囲から評価されていないと感じるから
60代
第3位:希望していた業務に就けないから
第2位:やりがいがないから
職場の人間関係が理由の場合
10代、20代
第3位:職場にハラスメントがあるから
第2位:職場の人間関係が悪いから
30代
第3位:職場にハラスメントがあるから
第2位:職場の人間関係が悪いから
40代
第3位:職場にハラスメントがあるから
第2位:職場の人間関係が悪いから
50代
第3位:職場でハラスメントを受けているから
第2位:同僚と合わないから
60代
同率3位:同僚と合わないから、部下・後輩と合わないから、職場にハラスメントがあるから
第2位:職場の人間関係が悪いから
職場環境・労働条件が理由の場合
10代、20代
第3位:残業が多いなど勤務時間に不満があるから
第2位:会社の将来性に不安があるから
30代
第3位:経営方針に疑問が生じてきたから
第2位:会社の将来性に不安があるから
40代
第3位:業務量と給料が見合わないから
第2位:会社の将来性に不安があるから
50代
第3位:残業が多いなど勤務時間に不満があるから
第2位:経営方針に疑問が生じてきたから
60代
同率2位:残業が多いなど勤務時間に不満があるから、経営方針に疑問が生じてきたから
その他の理由 自由記述から見えてきたこと
評価について
自分が評価されていないことに不満を持っている人、周りが正当な評価がされていないことに不満を持っている人、自分から上司を見たときに、上司として適切ではないと感じている人などが混在している。これらから、評価制度や、評価者訓練の見直しの必要性があると推察できる。
とくに、評価基準を明確にし、誰が評価しても納得できるものでなければ、不満は解消されないと思われる。
採用について
採用してもすぐに辞めてしまうと、現場で採用者を指導する人のモチベーションが下がる。
こうしたことから、採用時の見極めの重要性を感じている人も多い。
今後も人材不足が続くことが考えられるため、今いる人はもちろんのこと、採用した人が会社になじみ定着する仕組みづくりに取り組むことが必要である。
ワークライフバランスについて
仕事だけでなく、プライベートや家庭生活とのバランスを重要視する人が増えてきている。今後も、そうした考え方が当たり前になるだろうと推察される。
こうした価値観に対応した柔軟な働き方を、会社が提供できるかどうか検討することや、取り組むことが必要である。
調査を実施してみて
「会社を辞めたくなる理由」は、次の3つに大別できると仮説を立てました。
- 業務内容やスキルアップ、キャリアアップによる理由
- ハラスメントを含む職場の人間関係による理由
- 職場環境や、給料・勤務時間などの労働条件による理由
年代別に特徴が分かれるだろうと考えて調査をしましたが、結果としては、「会社を辞めたくなる理由」の上位は、すべての年代において高いという、とても興味深い結果でした。
つまり、何歳になっても「会社を辞めたくなる理由」は大きく変わることはなく、普遍的な理由であると推察できます。
また、会社員は「働きやすさと働きがい」の両方を求めていることもわかりました。
退職を防ぐために、企業は時代も年代も関係なく、常に「良い会社づくり」に取り組む必要があるということです。
自社の弱い点を把握して改善し、さらに「社員から選ばれる会社」にする取り組みによって、「社風が良く、働き続けたいと思える会社」になると考えます。
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