一度退職し、再入社した50代事務職の女性。優秀ですが、先輩風を吹かせる横柄な態度に困っています。
質問内容
一度退職し、再入社した50代事務職の女性(部下)に困っています。
自分は経験者で先輩だからと古い価値観を振りかざしては、新人にお茶を入れさせたりします。
周囲の反応を見ると、できるだけ巻き込まれないようにしているようです。
私は直属の上司ですから、注意するのは私の役目だとわかっています。
ただ、部下が再入社する前からの同僚だったこともあり注意しにくいのが正直なところです。
仕事に対しては優秀なのですが、何か言おうとしても取り合わず、態度が大きくて困っています。どうしたらいいでしょうか。
回答
この質問について、あなたはどのようにお考えになりますか?
経験者だった人を再雇用するのは、人材不足の業界など、積極的に取り入れたいとお考えの企業様も多いでしょう。
その場合に、今回のご質問のような心配があると二の足を踏んでしまうかもしれません。
そうならないためには、再雇用の入社時に、以下の2点をしっかり伝えるのが大切だと考えます。
- 再雇用で経験があるとはいえ、また一から新入社員のつもりで「今」の会社のやり方に沿って業務にあたってほしい
- 職場では上司や先輩が年下になることが多いだろうが、年齢は関係なく、「今」の職場の上司・先輩として尊重し、業務にあたってほしい
つまり、次のような組織人としてのルールをしっかり再確認してもらうということです。
- 組織の中では、年齢に関係なく、役職が上位者の指示を尊重する
- 組織の中では、年齢に関係なく、先に勤務している人が先輩である
しかし、これだけでは十分ではありませんし、職場がぎくしゃくすることもあるでしょう。
となると、先に職場環境を整えておく必要があります。
まずは「言葉遣い」です。
上司部下、先輩後輩、という立場に関わらず、職場での言葉遣いを丁寧語を中心とした敬語で話すことをルールにしておきます。
問題が起きやすい背景は、以下のような間違った認識です。
- 上司は部下に対して、敬語でなくてもよい
- 先輩は後輩に対して、敬語でなくてもよい
- 年長者は年少者に対して、敬語でなくてもよい
こうした間違った認識が、再雇用時の問題が起きる一因となっています。
職場では、いつでもだれでも、気持ちの良い丁寧語中心の敬語であれば、今回のご質問のような問題はおそらく起きにくくなるはずです。
上司・先輩・年長者が部下・後輩・年少者に向かって、次のように言います。
「〇〇さん、△△をお願いできますか?」
「〇〇さん、△△をしていただいて助かりました。ありがとうございます」
いかがでしょうか。
こうした言葉遣いの職場は気持ちの良いものだと思いませんか?
始めは慣れないかもしれませんが、ルールとして社内で一斉にスタートし、段々慣れていくことで、「丁寧な言葉遣いが当たり前の職場」に変わっていきます。
そうすれば今後、再雇用の年長者が入社しても、入社する側も受け入れる側も、なじみやすい職場になるのではないでしょうか。
今回のご質問に対しての回答は、以下の2点と考えます。
- 入社時に上司から伝えるべきことを伝える
- 入社する側も受け入れる側も、仕事がしやすい環境を日頃から作る
ぜひ取り組んでみてください。
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