自発的に行動できない部下。あまり自分では考えたくない様子です。成長を促す指導方法はありますか?
質問内容
部下の成長を促したいので、自分で考えて行動してほしいと思っています。
「まずは自分で考えてやってみて」と伝えると、すぐに「やり方を教えてください」と言ってきます。
どうしたら自分で考えて行動してくれるようになるでしょうか。
回答
この質問について、あなたはどのようにお考えになりますか?
確かに、与えられたことを指示されるままに業務を遂行するだけでは、いつまでたっても成長も促せませんし、本人も仕事が楽しくならないでしょう。
自分で考えて行動できるようになってもらいたいですよね。
ただ、最近の若者は、「自分で考えてやってみてください」とか「とりあえず、できるところまでやってみてください」というあいまいに聞こえる指示は、苦手のようです。
それはどうも、「時間の無駄」と考える傾向が多いようです。
「やり方を知っているなら、教えてくれてその通りにやったほうが、無駄がない」と考えるのでしょう。
また、決して成長したくないと思っているわけでもないようです。
しかし「無駄なく、効率的な方法での成長」を考えているところが、指導する世代とは少し考え方にずれがあるようです。
どうやら「若い時の苦労は買ってでもせよ」とか「急がば回れ」という考え方は、いまの世代には、あまりピンとこないようですね。
さて、とはいえ、社会人にとって、自分で考える習慣は大切。
ですから、その重要性をしっかり伝えて、自分で考えてみることを促しましょう。
まず大前提ですが、以下のようなことがクリアになっているか確認します。
- 指示している業務は、自分で考えて行動できるレベルの仕事か
- そのための知識やスキルは習得しているか
- 考えるヒントとなる経験は積んでいるか
大前提をクリアしているのであれば、部下には、次のように伝えます。
「○○さんには、自分で考えて行動できるだけの、十分な知識とスキルと経験があるから、自分で考えてやってみましょう」
そして、困ったときには相談に乗る姿勢があることも示しておきます。
その場合、「何か困ったことがあればいつでも相談してください」という待つ姿勢よりも、
時折指導者から声をかけ、困っていることはないか、つまづいていることはないか、相談できずに遠慮しているようなことが無いか、見てあげることが大切です。
順調に動き始めたら、声をかける頻度を少なくし、見守る方法に変えていくとよいでしょう。
このようにして、自分で考えて行動することを促しつつも、しっかり見守っていることを伝えながら、部下の成長を促していきたいですね。
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