介護職です。リーダーがリーダーの役割を果たすようになる指導法はありますか?
質問内容
介護職として真面目で経験も積んだので、もうそろそろ良いかと、あるスタッフをグループリーダーにしました。
ところがリーダーとしてメンバーの取りまとめをすることができません。
どうしたらリーダーとしてグループを取りまとめて、引っ張ってくれるようになるでしょうか。
回答
この質問について、あなたはどのようにお考えになりますか?
「年数がたって経験を積んだからそろそろリーダーの役割ができるだろう」
とお考えになって、スタッフにリーダー職を任せるケースをよく見かけます。
しかしその後、ご質問と同様の悩みをお聞きすることも少なくありません。
残念ですが、「真面目で経験を積んだからリーダー職ができるはず」というお考えだけでは、
会社が期待するようなリーダーとしての役割を果たすことはできません。
それでは、何が足りないのでしょうか。
一言でいえば、それは「リーダーになるための教育」でしょう。
ただし、リーダーになってから教育をするのではなく
リーダー候補のスタッフに対し、あらかじめ次の3点を開示しておくことからスタートします。
- リーダーの基準を理解する
- リーダーの職務を理解する
- リーダーとして果たしてほしい役割を理解する
開示するには、具体的に明文化されていることが前提です。
次にリーダーの基準を満たすための教育を、リーダー候補に実施していきます。
つまり、リーダーとなるべく、育成していくということです。
いきなり辞令が渡されて、今日からあなたはリーダーですと言われても、リーダーになってから、
「さて、私はいったい何をすればいいの?」
では、部下が右往左往するばかりです。
うまくいくことはないですよね。
リーダーとして会社が期待する役割を果たしてくれるようになるには、上記3点を満たすための仕組みと、教育する制度を整えておくことが必要です。
手順を踏んで実践することで、ご質問のような悩みはなくなる、あるいは軽減されるはずなのです。
もちろん、この基準を開示して教育しても、リーダーにふさわしくないと判断する場合もあります。
しかし基準があれば、その場合も本人が納得するように説明ができます。
そしていよいよリーダーに任命したら、経営者の方は「あなたにどんなに期待しているか」その思いを伝え、背中を押してあげてください。
リーダーになるための教育を受け、期待されている思いが伝わってくれば、
リーダーに任命された人は、リーダーとしての職務や役割を果たすやる気が出てくるでしょう。
「あなたは今日からリーダーです」
と任命するだけでは、リーダーの職務と役割を果たすことはできません。
事前にリーダーを育成する教育の仕組みと制度を整えることが必要なのです。
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