報告が遅い、できない部下。どうすれば率先して「報連相」ができるようになるでしょうか。
質問内容
部下からの「報連相」がなかなか上がってきません。どのように指導したらできるようになるでしょうか。
回答
この質問について、あなたはどのようにお考えになりますか?
「報連相」とは、「報告・連絡・相談」のことで、言葉の意味や大切さは、新入社員でも知っています。
しかし、経営者や管理職の方からは、「報連相があまりスムーズでない」というお話はよくお聞きします。
報告してほしいことを報告してこない、タイミングが遅い。
こんな嘆きが多いようです。
このご質問に関しての私の結論は、
「上司が報告してほしいと思っていることや、報告してほしいタイミングは、あらかじめ教育しておく(教えておく)」
ということです。
理由は、次のとおりです。
- 部下は報連相の意味や、行動の大切さをわかっている
- しかし、上司との「報連相」に対する認識がズレている
部下の立場の人に話を聞いてみると
「それって、報告しなければいけなかったんだ・・・」
「報告しなければならないとは思わなかった・・・」
というように、悪気なく知らなかった、気づかなかったという人もいます。
経営者や管理職の視点で部下が動けるかというと、なかなかそのようにはいきませんので、あらかじめの教育が大切なのです。
「報告・相談・連絡」するべきことはどんなことか、またどのタイミングでするのか、基準を決め、ルール化することが大切です。
こうすることで「自分で判断すべきこと」も明確になってきます。
また、報連相のタイミングが人によって違う、上司によって基準がまちまちでは、うまくいきません。
会社のルールとして決め、みんなで守ることが大切です。
「部下の報連相がうまくいっていない」という上司の嘆きがなくなり、職場の報連相がうまくいくようになるためには、
その前段階での「基準作りとルール化」が必要です。
「報連相」のタイミングも大切ですから、期限も一緒にルール化することをお忘れなく。
まずは上司が指示したときに、「この件は、●日▲時までに、○○と●●について報告してください」と、報告の内容までを指示するところから始めてください。
面倒なようですが、これも教育の一つなのです。
「終わったら報告してください」だけでは、教育としては不十分です。
指示を受けた部下は、日頃の行動の積み重ねによって、次のように成長していきます。
- 期限からさかのぼって自分の仕事を組み立てる。
- 仕事の段取りをする
- 期限までに仕上げて報告できるところまでを考えて動ける
- 上司の指示に対するスピード感を体感する
- 何を報告すべきなのかを学ぶ
まずは、上司であるご自身からはじめて、社内のルール化までぜひ取り組んでください。
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