「役割で動く」という視点
ある方から、こんな相談がありました。
「身だしなみについて」です。
ご相談主は、ブライダルコーディネートの仕事の方。
最近、結婚式場の社長からのご依頼で、同じ仕事をしてくださる方を探して、
新たにお声がけし、チームを組んで仕事をなさっているのだそうです。
ブライダルといえば、晴れの日のお手伝い。
新郎新婦の一生に一度の晴れ舞台を夢と希望を載せて演出する大切な役割がありますね。
ところが、チームの一人の方が、どうも身だしなみが整わないのだそうです。
その方はもともとブライダルの中でも、もう少し裏方のお役目で、
普段がセーターやエプロンでの仕事。
その癖が抜けないのか、
ご相談主が「ジャケット着用ですよ」というと着ていらっしゃるものの
お伝えしないと、セーターのような、少しカジュアルなスタイルになってしまうのだ
そうです。
お話すると、
「お客様がカジュアルなので、私がきちんとした格好をすると
緊張しちゃうかと思って~」
・・・と、視点がずれていますが、どうも悪気はない様子。
ご相談主は、
「私が毎回言わなければいけないのでしょうか。
私はその人の上司ではないし、その人、私より年上なんです。。。」
と、お困りの様子。
さて、あなたなら、このご相談主に、どのようにアドバイスしますか?
このご相談、ある継続的に行っている勉強会の後にいただいたので、
その場にいらしたおなじ受講生のFさんは、
「私はしていただけるようになるまで、何度でもいいますよ。
悪いかなと思ったり、悩んだりしたこともあるけれど、
こちらが悩んでいるほど、相手は深刻には思っていないし。
だから、何度でもいいますが大体3回ぐらいで聞いてくださるんですけどね~」
と。
そうですよね。
基準が決まっていて、その基準に合わせない人には、
やはり、リーダーは、出来るようになるまで、何度でもいう「役割」もあります。
とはいえ、嫌われたりしないかしら、
相手が気分を害したらどうしよう、なんて、
よく思うことです。
しかし、「言う役割なのだ!」と思ったらいかがでしょうか?
個人的に言っていると思うと、気が重くなる方もいらっしゃるでしょうが、
これは、「役割」なのです。
この「役割で動く」という視点。
いろんなところで役に立つと思います。
気持ちが楽になると行動も変わってくるはず。
ぜひお試しを!
さて、このお話もう一歩進むと。。。
やはり、自分の仕事は何を提供する仕事なのか、という
仕事に対する「志」や「誇り」を少し見失っているからのようにも思えます。
結婚式場を選ぶとき、
イメージやブランド力、口コミなどでのお客様のセレクトになるのでしょうが、
もう一つ忘れてはいけないことは、やはり、「人」です。
誰がどのようにしてくれたのか、その人を信頼できるのか、
それは大きなポイントとなります。
その担当者がセーターで出てきたら、
やはりお客様は「大丈夫かな~」と思いますものね。
こんなカジュアルな結婚式場なの?とイメージもしますし。
その「人」を通して、その会社のサービスを見るのですから。
やはり晴れの舞台は信頼できる人に任せたいもの。
身だしなみひとつをとってみても、
どうぞおまかせください!と信頼に足るものである必要があるのです。
ご相談いただいたOさん。「役割」を果たしてみてくださいね!
よい報告をお待ちしています。
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